【技術】第4次産業革命とスマート工場化を実現するための3つのポイント
今までにない革命的なビジネス価値をもたらすスマート工場ですが、それを実現するためにはどのような技術・仕組みを導入しなければいけないのでしょうか?単なる工場のIT化は今までもやってきたはずですが、何がどう変わっていくのでしょうか。ポイントは3つあります。
ポイント1. センサーネットワークによる徹底した自動化
スマート工場は工場内のさまざまなセンサー、製造装置、制御装置、電力装置などをネットワークで接続し、製造工程の情報をリアルタイムで取得できることが求められます。
また、製造現場からの情報はネットワーク上で共有することができ、部品システム、受発注システムなどが連携して動作する必要があります。さらに、複雑なシステムを人が特別な訓練を受けなくても容易にコントロールできるため、モバイル端末などを駆使し、設備が人と協調して動く仕組みを作ることが求められます。
ポイント2. ビッグデータとAIを駆使して品質向上
センサーやIoTで生産現場には大量のデータを収集し、蓄積することが可能になります。これらのデータを活用し、AIで分析することで、今までできなかった生産性向上、品質向上を実現することができます。
不良品の原因分析や作業員の最適配置、生産計画の見直しなど、今まで人間が行ってきた業務はビッグデータとディープラーニングといった技術で瞬時に正確に分析し、結果を自動的にフィードバックすることができるようになります。
ポイント3. 「つながる工場」を可能にするデータの標準化とサプライチェーンの統合
スマート工場は工場内の製造装置、生産管理システム、各種センサー、製造実行システム(MES)が統一化されたデータの元に、互いに連携できる必要があります。しかしそれだけでは不十分で、社内のERPや受発注システム、顧客管理システムなどとも連携が取れる必要があります。
さらに部品を調達する下請企業とも統一されたデータでやり取りできるよう、システムを統一する必要があります。こうなるともう、一企業だけの取り組みでできる領域を超えてしまいます。このように複数の企業にまたがって繋がる仕組みを構築することを可能にするため、スマート工場のための標準化の検討が進められようとしています。
この記事はOKIグループ株式会社のホームページから転載されたものです
https://www.oki.com/jp/iot/doc/2016/16vol_12.html